集中力を高めるために 2
こんにちは。エートスです。
前回の集中力を高めるためにどうするか?というテーマで今日も書いていきたいと思います。
3. 情報的
これはさらに
① 受け取りやすい情報か
② 魅力を感じる情報か
に分けられると思います。
① 受け取りやすい情報か
いきなり、学校の教員から英語で書かれた「高分子生化学」の研究論文を渡されて読んでくるように言われたらどうでしょう。
「英語」、「高分子生化学」、「研究論文」
この3つのキーワードが並んでいる時点で、拒否反応を示す人は多いと思います。
しかし、生化学と言われれば、看護にとっても無関係である分野ではありません。
とは言っても、化学式が並んでいたり、○○酸○○といった長い名前が並んでいては、お手上げ状態です。このような情報と出会ったときに、勉強への集中力を維持することは困難です。
この時に、勉強だから頑張らなくっちゃ!と意気込んで勉強しても、みるみる集中力が削られていきます。
勉強を頑張るためのエネルギー量と集中力の持続時間は反比例します。
頑張れば頑張るほど、集中力は続かないのです。
集中力を保って、勉強を続けるためには「それほど頑張らなくてもいい」をベースに問題の難易度を自分に合わせて、少しづつ進めるのがベストですね。
② 魅力的な情報か
誰でも、趣味の分野の情報は、自然と心が向いて、知らないうちに時間は過ぎていきます。気づいたら時間が予定をオーバーしていて、という事もよくあるでしょう。
勉強は残念ながら違います。
そもそも「勉強」とは、勉め(=努力)を強いる(=強制する)と書きます。楽しいわけがありません。
時計を見たら終了予定まであと○○分ある、と残り時間を気にしている時点で、集中力はすでに切れています。
そのような勉強の情報を魅力的に感じるためにはどうしたらいいでしょうか。
大切なのは「成功体験」です。
学習塾のTVCMを見れば、必ず「わかった!」、「解けた!」と言います。
それは、つらい勉強を続けるための最大のポイントがここにあるからです。
解ける問題は成功報酬を受け取ることができます。
そうなると、勉強をパズルなどの「知的ゲーム」に変換できるのです。
そのためには、(勉強習慣がついていないうちは)解けずに失敗で終わる勉強は、タブーです。
難しい問題に挑戦するのは、「この問題を解けないうちは終われない!」という心が育っていることが条件です。そうでないうちは、問題が解けずに、集中力があっと言う間に減ってきて、投げ出しておしまいとなるのがオチです。
勉強時間の終わりに難しい問題にトライする、という考えも私は賛同しません。それは、次に勉強を始めるときに、心のエネルギーを消費するからです。やりたくない勉強を始めるのは苦痛です。開始時点ですでに集中力が切れかかっていると言えます。
問題が解けて、成功体験のうちに勉強を終わるほうがいいでしょう。
4. 精神的
精神的動揺は、副腎皮質ホルモンの分泌を促します。
副腎皮質ホルモンは海馬の働きを弱めます。強いストレスがかかった体験・記憶を思い出さなくてもいいようにする働きによるものです。
ですから、勉強を阻害する不安要因はきちんと解決・整理して、勉強に向き合うことができるようにしておくことが大切です。
ストレス軽減のためにはコーピングを取り入れることが有効です。
コーピングの事は、精神看護学で学んだと思います。ですが、意外と学生は自分自身のメンタルケアのために、コーピングを活用している人は少ないようです。
これをするとリラックスできる、気晴らしになる、という行動を複数(できれば10種類以上)見つける、もしくは試して作っていく作業が必要です。
アロマをたく、入浴する、ラジオ体操をするなど、さまざまなジャンルを見つけるといいでしょう。看護師国家試験対策としては、試験中に行う事ができるコーピングを見つけておくことは大切です。
注意すべきこととして、依存症があります。○○依存症(もしくは○○中毒症)と呼ばれるジャンルの開発は危険です。アルコール、ギャンブル、スマートフォン、SNSなどですね。コーピングは、ある一つの行動に偏るのではなく、複数のコーピングを使っていくことが大切です。一つの行動に偏るのは依存症の危険があります。
5 個人的要素
A型気質
ネガティブ思考
動揺しやすい
緊張しやすい
その人が持つ生来の気質と言うのは中々変わらないものです。
自分の気質や性格などに気をつける、とはいうものの、それを変えることは困難ですし、また、そうすることでストレスを感じてしまうことも多いです。さらに、仮面を被るようにして、自分の気質を抑え込んでしまうことは、後々何かしらの破綻や歪さを抱えることにもなります。
大切なのは、動揺してしまった後をどうするか、緊張している状況からどのように克服するか、対処行動を考え行動していくことのほうが大切ですね。
それでは、看護師国家試験の合格を祈って!