看護師免許証が欲しい!

「看護師免許証」を手にするまでの学生を見守っている看護教員のブログです。

看護師国家試験の合格ライン

 こんにちは。エートスです。

 

一般問題と状況設定問題の合格ラインの行方

 看護師国家試験が終わって、3日が経ちました。

 各業者も模範解答を提示して、それぞれの集計結果から第111回看護師国家試験の合格ラインがどのくらいであるか、予測を出し始めています。

 

 過去10年では、第103回の167点が最高でした。その時の平均点が196点でした。

 現時点で、各業者が出している平均点がこの196点を上回る点数が示されています。

 そこから計算して、今回の看護師国家試験の一般問題と状況設定問題の合格ラインが第103回の167点を超えて170点台に突入するのではないか、と憶測が飛んでいます。

 

 例年の看護師国家試験は一般問題と状況設定問題の合計点は250点中150点前後、大体60%を越えると合格できる、と考えることができました。

 

 今回は、場合によっては175点に迫るとなると正答率70%が必要となりますので、要求するボーダーが高い、という印象を受けます。

 

 一方で、現在新型コロナウイルス感染症により、離職する看護師が増えている中で、新卒の看護師を増やすのではないか、(問題を易しくして、合格者を増やす)という憶測もあり例年以上に、合格ラインの予想が混沌としています。

 

看護師免許申請書類

 もう一つ看護師国家試験対策を担当する教員として、気になっているのが看護師免許申請の書類です。

 例年、看護師国家試験の受験日前後には、看護師免許申請書と診断書、および登録済み証明書用はがきが送られてくるのですが、今年度はまだ届いていません。

  書式の変更があるため、今年度は厚生労働省のホームページからのダウンロード等で対応するような通知が届いています。しかもこの通知は2月14日付け。私の手元に届いたのは2月15日でしたから、自己採点会の後…。

 

 それには、登録済み証明書用はがきは2月下旬に送るともありました。

  登録済み証明書用はがきは、保健所でももらえるので一連の申請書類が厚生労働省から届かなくても免許申請はできるのですが、スッキリしません。

 

 毎年、受験が終わった学生は翌日には学校で自己採点をし、その時に申請書類を配布され説明を受けて、あとは卒業式まではほぼ自由の身となるのですが、それができませんでした。

 

 新型コロナウイルス感染症の拡大の中、できれば不要な学生の登校は避けたいところでしたが、厚生労働省からの通知が遅かったので、余計な登校を3年生に指示する羽目になりました。

 

診断書

 看護師免許申請には診断書が必要です。免許申請書類に含まれる診断書(書式指定)は、看護師として就業しても問題はない、と医師の診察の上一筆書いてもらう必要があります。

 診断書は1か月以内とありますので、3月25日の合格発表以前には看護師免許申請ができないので、当然受診して診断書を書いてもらうのも2月25日以降となります。

 毎年、看護師国家試験合格が当日発表まではっきりしない学生は、ムダ金覚悟で合格発表前に受診するか、発表後に受診するかの選択が迫られます。

 

 毎年あることですが、3月25日合格発表がありますが、この日は金曜日です。週が明けた月曜日はすでに3月28日。意外とタイトなスケジュールとなりますので、引っ越しや就職先の研修など他の予定とうまく調整が必要になります。

 できるだけ合格発表前に済ませられる用事は先に終わらせておきたいです。

 

 この意味でも、看護師国家試験はボーダーラインよりも余裕を持った結果が出るようにしておきたかった。と、ボーダーライン近くの受験生はため息をつく羽目になるのです。

 

 3月25日の合格発表までは、なかなか落ち着かない日々となりそうです。

 

 それでは、看護師国家試験の合格を祈って!