看護専門学校の終講試験
こんにちは、エートスです。
私が担当している講義が始まってから、ブログを書く時間が取れなかったので、久しぶりとなってしまいました。
終講試験
学生が受ける講義の回数は、学校によって違いがあると思いますが、多くは7~8回と15回、30回に分かれるのではないかと思います。
4月から始まった7~8回の講義は2か月が経過しましたから、そろそろ終講試験(単位認定試験)が始まるのではないでしょうか。
大学は、前期・後期に分けて集中した試験期間があると思いますが、専門学校は科目ごとに実施するのが一般的かな、と思います。
4月、5月は学生は講義が終わったらサッサと下校して、教室の中は誰もいないもぬけの殻と化していましたが、今は教室や図書室に数名残って勉強している学生グループを見かけます。
夏休みの前後に終講試験が集中してきますが、その頃には1年生の成績がいくつか出てきて、1年生の担任によって外部には見せられない「リスト」が作られてきて、下位に名前のある学生に対し、担任からのアプローチが始まります。
実技試験
1年生は特に基礎看護技術の実技試験が近づいてくると、実習室を使って技術練習が始まりますので、看護学校ならではの様子が見られるようになってきます。
バイタルサイン、ベッドメイキング、体位変換、車いすへの移乗、更衣、排泄介助など覚えなくてはいけない技術が目白押しです。
1年生は二言目には「タイヘン、タイヘン」と言い出すようになります。
4月の頃から1年生の担任から学生に終講試験や実技試験が重なると大変だから、計画的に勉強するよう、繰り返し伝えられているはずですが…
3年生との喧嘩で
新型コロナウイルス感染症拡大前の話ですが、技術試験と筆記試験が集中してイラ立っていた1年生3人が、実習から帰ってきた3年生と喧嘩したことがありました。
その中で3年生から
「大変だって思うかもしれないけど、3年生で実習やってると1年生に戻って勉強しなおしたい、勉強しなかった1年生の自分に文句を言いたいって思うんだよ」
と、強く言われて1年生が黙ってしまいました。
結果として、1年生1名は「これ以上勉強しないといけないのはムリです」と言って退学してしまいました。
他2人は学習態度が変わってマジメに勉強するようになりました。
教員が言うよりも上級生に言われた方が、学生の心に響くのだなと実感した例ですが、教員も昔は学生時代があり、同じように3年生の実習を体験をしているのだけどな、と少し愚痴を言いたくなります。
看護の専門学校は3年間のカリキュラムに内容が押し込められていますので、学生も大変ですが、頑張ってほしいと思います。
それでは、看護師国家試験の合格を祈って!