看護師免許証が欲しい!

「看護師免許証」を手にするまでの学生を見守っている看護教員のブログです。

卒業式は旅立ち

こんにちは、エートスです。

 

 先日、3年生の卒業式でした。

 

2年ぶりの卒業式

 看護学校は男女比が圧倒的に女子が多いので、どこの看護学校でも卒業式は色とりどりの袴姿が見られると思います。

 ただ、学校によっては新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、卒業式を中止、もしくは簡略化して袴姿ではなくスーツで実施しているところもあるかもしれません。

 

 今年度は私が勤めている看護学校は卒業式を行うことができました。

 ホテルの大ホールを借りて行っています。そこに袴姿の女子学生が多くいますので、本当に華やいでいます。

 この日ばかりは、男子学生は脇役になってしまいます。男子学生もたまに白い袴姿で頑張ってきますが、何と言われようと、春の盛りとばかりに華やぐ女子学生の姿には圧倒されてしまいます。

 

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 看護師国家試験の合格発表は今年は3月25日ですので、執筆している3月10日からまだ2週間あります。

 看護師国家試験の合格ライン当落線上にある学生は本当は気が気ではないと思いますが、笑顔でいる姿は健気に感じます。

 

3年生の担任として参加する卒業式

 3年生の担任、看護師国家試験対策係ばかりしている身としては、臨地実習がすべて終わる日、看護師国家試験の試験日、合格発表日と並んで卒業式は特別な日です。

 当学校では、看護師国家試験が終わり、翌日の国家試験問題の採点会、大掃除が終わり、最後のホームルームを行うと、3年生は卒業式までは登校してきません。

 以前は、2年生の臨地実習協力や、臨床に向けて基礎看護技術の練習など3年生を登校させる計画もありましたが、新型コロナウイルス感染症が感染拡大してからは、不要な登校はさせられないため、3年生は完全に学校から離れてしまいます。

 以前にも書いたかもしれませんが、3年生の教室が、薄暗くしんと静まり返って佇んでいる様子は、寂しく胸にギュッと来るものがあります。

 老年看護学では「空の巣症候群」というのでしょうが、3年生の担任は毎年この寂しさを味わいます。1年生や2年生の教室が長期休みで居なくなっても、大して感慨はないのですが、卒業した学生はこの教室・学校に戻ってこないのだと思うと、やはり違います。

 

 そんな気持ちを抱いて過ごしていて、しばらくぶりの卒業生の姿ですので、格別です。

 

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卒業生の今後

 今年の卒業生は、全員就職を希望し、全員が内定をもらっています。

 ただ、ほとんどの病院は看護師国家試験を合格できなければ、内定の取り消しがあるようです。准看護師として採用、もしくは看護補助者として臨時雇用等、もう一度契約を結びなおすことが多いようです。もしくは完全に雇用されないことも起こりうるので、全員が看護師国家試験を合格してもらいたいものです。

 助産師学校保健師学校への進学を考えている学生も年度によってはいるのですが、こちらの進学も看護師免許証が必須ですので、看護師国家試験が合格できないと入学取り消しとなります。厳しい世界です。

 大学3年次への編入も可能ですが、当校から大学編入をした学生は今のところいませんね。

 放送大学に入学して「看護学士」の称号を取る、もしくは心理学を学んで、臨床心理士認定心理士の資格を目指すこともできます。

 

 看護者の倫理綱領に

8 看護職は、常に、個人の責任として継続学習による能力の開発・維持・向上に努める。

code_of_ethics.pdf (nurse.or.jp)

 

とあります。

 卒業生も、看護師として働く以上は、個人の知識・技術を高め続けて行って欲しいと思います。

 

 それでは、看護師国家試験の合格を祈って!