昔住んでいた新潟市
今週のお題「好きな街」
5年間ほど暮らしていた新潟市をいつも懐かしく思います。
私は引っ越しの回数は多いのですが、関東地方以外に住所を動かしたことがあるのは新潟市だけです。
日本海側にありますので、夏はフェーン現象で暑く、冬は分厚い雲に覆われて青空と太陽が見えません。
関東地方とは上越新幹線・関越自動車道でつながっていますが、ずいぶんと気候が違います。
上越新幹線以外でも上越線(新潟駅~長岡駅は信越本線)、磐越西線で郡山駅まで出れば、東北本線、水郡線で関東に入ってこれます。さらに磐越東線~常磐線ルートもあります。
まあ、新幹線を使わずに普通列車で新潟駅と関東を行き来しようとしたら、群馬県以外の人は、1日が潰れる覚悟をしないといけません。
かつては、「ムーンライトえちご」という夜行快速列車がありました。私も1回しか使ったことがありませんが、あまり寝心地はよくありませんでした。
自動車で行く場合、関越自動車道以外では磐越自動車道がいわき市と新潟市を東西に繋いでいます。
常磐自動車道・東北自動車道で関東から北上し、磐越道で福島県を西に進むルートです。
東京と新潟市は直線距離で約250kmも離れた遠方です。東京から西に進めばおよそ名古屋市までと同じくらいの距離です。
私の実家は関東から出たことはありませんので、帰省するときは、お金と時間がかかったことは忘れません。
また、冬に関東と新潟を行き来すると、トンネルを超えると、天気がガラリ変わります。
新潟から関東に出たときのカラッと晴れた青空と太陽はまぶしいです。
逆に、関東から新潟に入った時のどんよりとして曇天は少し気持ちまで曇り空となってしまっていました。
新潟市で一番最初にビックリしたのは、五十嵐町の辺りは砂丘で、地面はずっと砂地です。
畑も砂で、土が見えません。
砂の上に松葉が落ちていても、地面は砂地、葉っぱは針葉樹なので、雨の日に枯れ葉がグチャグチャになって…みたいにはならないのです。
印象に残っているのは国道402号線(新潟海岸バイパス)ですね。
新潟市関屋から西に向かって402号線は海岸沿いを走るのですが、夕方佐渡島の付近に太陽が沈んでいく海岸線はきれいです。
関屋分水の浜浦橋(当時は名前を全く知りませんでした)では、海風をまともに車体の横に受けるので、風の強い日は危険です。
雪の降って道路がアイスバーンになっている夜に、橋の上で信号待ちで止まっていたとき、横風に煽られて、ズズッ、ズズッと横に車がずれていく恐怖は忘れられません。
吹雪で目の前は白くホワイトアウトみたいになっていて、下はセンターラインも見えない雪に覆われたアイスバーン。怖かったですね。
あとは、風に舞いあげられる雪は足元から逆巻く。傘を持っていても意味がありませんでした。
新潟市に暮らし始めた最初の冬。新潟駅近くのコンビニでビニル傘を買って、外に出て、傘を開いた瞬間に風に傘を壊されて、呆然とした記憶があります。
新潟市は雪より風のイメージが残っています。海風がさらにビル風となるので、新潟市の市街地は風が強いです。
関東からすぐに行ける場所ではないので、しばらく新潟市には行ってません。
その分、行きたいと思う気持ちが募りますね。