看護学生の最初の講義
こんにちは、エートスです。
4月も中旬に入ったので、看護学校も新学期が始まっているのではないかと思います。
1年生はまずは看護学概論から始まるのではないでしょうか。
そして、何をおいても看護学を学ぶなら「フローレンスナイチンゲール」からでしょう。
その後に続くのは、基礎看護技術と解剖生理学の講義だと思います。
2年生は、1年生の終わりごろから各領域ごとの看護学が始まり、今後は各論が待っていると思います。
3年生は、統合分野の科目と実習準備に忙しいところでしょう。
改めて看護教員の立場になってから看護学概論を読み直すと、「難しい!」と感じます。これほどの内容をさらっと1年生の最初に講義されても、理解はできずに頭の上を言葉が通り過ぎるだけでしょう。
実際、私が学生時代に看護学概論で何を習ったか覚えているかと聞かれても、上述のナイチンゲール以外は何を教わったか覚えていません…
ある意味、(自己弁護になりますが)看護学概論でナイチンゲール以外覚えていないのは妥当だと思います。
何故なら、看護学概論は文字通り看護学の概論なので、内容は個別に詳しく学びなおします。各授業で、記憶を上塗りされているので、看護学概論で教わったという記憶が残らないのだと思います!(強調)
少し脱線したので話を戻すと、看護学概論は学生が看護学校3年間で学ぶことを1科目にまとめています。
よくWebライターなどでは、PREP法と呼ばれる結論を先に述べる記述法が推奨されています。その方が読者に意図が伝わりやすいからだと言います。
看護学3年分のまとめから講義するので意図が伝わりやすく…
いや、無理でしょう…
看護学の初学者にいきなり看護学のまとめを講義するのですから、理解できるとは思えません。
看護学ってこんな事を勉強するんだよ、という紹介程度なのでしょう。シラバス代わりになればいいな、という感じでしょうか。
続く解剖生理学!
解剖生理学は看護師国家試験に向けて学生が最も弱い箇所の一つです。
3年生の模擬試験結果を見ても、解剖生理学は全国平均で60%前後と成績は振るいません。
看護学概論に続き、1年生は難しい科目の講義が続いていくと言っていいでしょう。
そういった意味でも、看護学生は5月病にかかっている暇はないのです。
看護師を目指して看護学校に入学してきた学生にとって、難しい科目が続いてく1年目は大変な時期です。
2年生から3年生の臨地実習が2回目の難関ですが、この時期には「看護師になるぞ!」と覚悟が決まっている学生が多いです。
しかし、1年生の最初の頃ですと「こんなはずじゃなかった」、「思っていたのと違う」と言ってリタイヤしかねません。
メンタル、学習の両面でサポートが必要な時期です。
新入生を迎えた学校教員として、頑張っていかなくてはいけないと感じました。
それでは、看護師国家試験の合格を祈って!