看護師免許証が欲しい!

「看護師免許証」を手にするまでの学生を見守っている看護教員のブログです。

トラウマと化した高校受験

今週のお題「試験の思い出」

 

 試験の思い出!

 このブログのテーマが「看護師国家試験」ですので、思い出を語り始めたら終わりが見えないほど話のネタがあります。

 

 ただ、今週のお題に参加するときは、看護師国家試験に全く関係ない話をいつもしているので、看護師国家試験ではない試験の思い出の話を書きたいと思います。

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トラウマの県立高校受験

 合格も不合格も体験してはいますが、一番思い出に残っているのは県立高校受験です。

 ある意味、不合格となった試験よりもつらい思い出です。

 

 当時は「学区制」があったので…と書き出そうと思ったけれど、少し気になって調べたら、学区制が残っている都道府県が全国の半数にあたるのですね。

 学区制は文部科学省の通達で全国一斉に止めたもの、と勝手に思っていましたが、都道府県などによって違うんですね。

 

 私の地元は現在学区制はありませんが、私の県立高校受験の時は学区制が残っていました。その学区内で一番の高校に受験できるだけの学力はなかったので一つランクを落として受験をしました。

 

受験票が制服とともに洗濯されて

 その受験の前日に一大事件が発生しました。

 次の日に高校受験だから、忘れないように制服の内ポケットに受験票を入れいておこうと思い、朝一番で内ポケットにしまったのです。

 そうしたら、普段はほったらかしの母が「明日は県立高校の受験だから制服を洗ってきれいにしておきましょう」と考え、洗濯をしてしまいました。

 内ポケットにしまった受験票は哀れただの紙くずに…

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不毛な親子ゲンカ

 当然のように起こる親子ゲンカ

 (中学校3年生の頃なので言葉が汚いですが、覚えているままに書きます。)

 「なんで制服を洗濯してんだよ」

 「きれいな制服で受験させてあげようって親心にきまってるでしょう!」

 「いつもやらねえことしてんじゃねえよ!」

 「変なところに受験票しまってんじゃないよ!」

 「洗濯前にポケットの中身くらい確認しろよ!」

 エンドレスの罵りあいの末、疲れ果てた後に、母親に怒っていても何も解決しないため、一人ふさぎ込んでいました。

 

担任の先生に連絡

 そんな時に母親から

「とりあえず学校の先生に相談してみなさいよ」

と言われ、学校の担任に電話連絡しました。

 電話に出た担任の先生に事情を説明したとたん、電話の向こうで大爆笑。

 周囲の先生にまで言いふらしているのが聞こえてきて泣きそうになりました。

 しばらく続いた哄笑の後に「まあ、○○高校に連絡してみるから、また連絡するよ」と担任の先生が言って電話を切りました。

 しばらくして学校から電話がかかってきて、担任の先生が

「受験票はなくても大丈夫なのでそのまま受験してください、と。受験前に本人確認をするからその時素直に伝えてほしい、とさ」

と簡単に用件だけ述べて電話が切られました。

 

県立高校受験当日

 翌日、県立高校に友人二人と私の3人で高校受験に向かいました。

 中学校のある市町村から少し遠くて通いづらい場所にあるため、受験者はこの3名だけでした。

 すでに友人2人は私の受験票がないことを知っていました。

 今だったら間違いなく個人情報を漏らしたことで学校が訴えられる話ですが、当時はそんなことも考えてもいませんでした。担任の先生の口の軽さに内心毒づきながらも、友人二人のからかいをスルーして、受験に臨みました。

 3人は同じ部屋で、友人2人に前後で挟まれる形で席に着きました。

 受験開始前に、担当の人が名簿をもって本人確認と出欠をとりながら、一人一人見て回っていき、私のところに来たので

「受験票はありません。昨日学校からご連絡が届いていると思います」

と伝えると、出欠を取っていた人は何度も頷きながら私の名前が載っているであろう場所をグリグリと念入りにマーキングしていました。

 それを見て「ああ終わったな」と思わざるを得ませんでした。

 

卒業式

 受験が終わり、県立高校の合格発表がある前に中学校の卒業式があるのですが、もうこの時にはクラス中に私の受験票喪失事件は広まっており、クラスメイトと別れる寂しさより、さっさとこのクラスから出ていきたい気持ちでいっぱいになった卒業式になりました。

 

酷い体験はまだ終わらない

 さて県立高校の合格発表は、受験した3人で一緒に電車とバスに揺られて高校の玄関前に張り出される結果を見に行きました。

 結果は私一人が合格、友人二人が不合格ということに。

 帰りの電車とバスでは、不合格二人に挟まれながら帰るという地獄と化しました。

 これなら自分が不合格、2人が合格でいいと思いました。

 当然、高校では同じ中学校の知り合いは誰もいなくなり、隣中学で知っている人がいましたが、クラスは別になり、高校生活は一人ぼっちスタートになりました。

 

 今では笑い話としていられますが、しばらくはトラウマでしたね。

 高校3年生の大学受験の時に思い出すことになって、精神的よくない状況がつづいてしまうことになりました。

 

 受験票は、受験会場に持っていく手荷物にしっかりとしまって受験に臨みましょう。

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