解剖学ミニテスト 呼吸器①
こんにちは。エートスです。
呼吸器、その中でも鼻腔の問題です。
1問1分以内で解けると思います。
それではレッツトライ!
- 鼻腔を左右に分けるものは何か。
① 縦隔
② 横隔膜
③ 鼻中隔
④ 心室中隔
- 鼻腔を上中下の鼻道に分けるものは何か。
① 鼻甲介
② 鼻翼
③ 鼻前庭
④ 後鼻孔
- 鼻涙管はどこに開口しているか。
① 上鼻道
② 中鼻道
③ 下鼻道
④ 咽頭鼻部
- 耳管はどこに開口しているか
① 上鼻道
② 中鼻道
③ 下鼻道
④ 咽頭鼻部
- 鼻腔の中で鼻出血を起こしやすい部位はどこか。
① 胃角部
② キーセルバッハ部位
③ 脈絡叢
④ ウイリス動脈輪
以下 解答です。
問1 3
問2 1
問3 3
問4 4
問5 2
さていかがだったでしょうか。
以下解説です。
問1
左右に分ける中隔の名前の問題です。
「隔」の文字は「隔てる」(へだてる)と読み、「間に物を置く」という意味に使われます。
①~④すべてに「隔」の文字があるので、すべて間に物があって分け隔てられています。
①の縦隔は左右の肺(胸膜)の間にある空間・臓器を指します。
主に大血管、心臓、気管、食道、胸管などを言います。
②の横隔膜は胸腔と腹腔を隔てる板状の筋肉です。
この横隔膜は呼吸にとって最重要臓器です。
③が答えですね。問2の鼻甲介と並んで、鼻腔を区分する役目があります。鼻中隔が鼻を左右に分けます。
④の心室中隔は、心室を左右に分ける壁です。この部位の欠損はファロー四徴症など大きな障害となります。
問2 「甲介」は貝殻状(ホタテやアサリなどの二枚貝)の骨を意味するそうで、その貝が三枚横に並んでいるのを想像してみると、何となくわかるかもしれません。
鼻甲介は鼻を上中下の三段に分けます。鼻道はこの鼻甲介の下にある空気の通り道です。
②は鼻の孔のアーチの所を指します。美容整形の時によく出てくる言葉だと思います。
③の鼻前庭は鼻の穴の入ってすぐの部位を指します。鼻の奥は粘膜ですが、鼻前庭はまだ皮膚です。鼻毛がたくさん生えていますね。
④の後鼻孔は鼻甲介が終わって鼻道の合流する位置を指します。咽頭とつながっています。
問3、問4
鼻は耳と目とつながっています。
泣くと鼻から水が垂れてくるのも、風邪をひくと中耳炎になりやすいのも、これが理由ですね。
鼻涙管は下鼻道に開口します。
耳管は咽頭鼻部に開口します。
解剖学的には顎と耳の境目を縦に線を引くとその前後で、大きく変化があります。
顎のあたりは鼻で、耳の所は咽頭にあたります。なので、耳管は咽頭に開口しています。
他にも顔面神経と舌咽神経の支配領域の境目だったりします。結構重要です。
問5
鼻出血の多い部位といえばキーセルバッハ部位です。
鼻前庭の皮膚から粘膜に切り替わった鼻中隔にそった部分です。
③ 脈絡叢は脳室にある髄液を分泌する部位を指します。
④ ウイリス動脈輪は(1)内頚動脈から前・中大脳動脈の血管と(2)椎骨動脈から後大脳動脈となる血管がお互いに合流することで作る血管の輪です。
いかがだったでしょうか。
看護師国家試験の合格を祈って!