看護師免許証が欲しい!

「看護師免許証」を手にするまでの学生を見守っている看護教員のブログです。

解剖学ミニテスト 呼吸器②

こんにちは、エートスです。

 

呼吸器、上気道の問題です。

1問1分以内で解けると思います。

それではレッツトライ!

 

  1. 空気が鼻孔(鼻前庭)から気管までの順序として正しいのはどれか。

    ① 鼻孔⇒咽頭⇒鼻道⇒喉頭⇒気管

    ② 鼻孔⇒喉頭咽頭⇒鼻道⇒気管

    ③ 鼻孔⇒鼻道⇒咽頭喉頭⇒気管

    ④ 鼻孔⇒鼻道⇒喉頭咽頭⇒気管

 

  1. 喉頭にある軟骨で「喉仏(のどぼとけ)」と呼ばれるのはどれか。

    ① 甲状軟骨

    ② 輪状軟骨

    ③ 喉頭蓋軟骨

    ④ 舌骨

 

  1. 喉頭内腔にある「声を出す」役割をもつのはどれか。

    ① 舌苔

    ② 声帯

    ③ 小唇小帯

    ④ パチニ小体

 

  1. 嚥下反射時に気道をふさぐのはどれか

    ① 三尖弁

    ② 眼瞼

    ③ 肺塞栓

    ④ 喉頭

 

  1. 喉頭粘膜に多い上皮はどれか。

    ① 重層扁平上皮

    ② 多列線毛上皮

    ③ 単層扁平上皮

    ④ 単層円柱上皮

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以下解答です。

    問1 3

    問2 1

    問3 2

    問4 4

    問5 2

 

さて、いかがだったでしょうか。

 

以下、解説です。

問1 耳鼻咽喉科。診療科で覚えてしまうのが一番手っ取り早いですね。

鼻⇒咽⇒喉の順番に並んでいるのは、③しかありません。

 

問2

声帯や喉頭蓋周辺の軟骨の問題です。すべてこの周辺にある軟骨です。

喉仏は日本の武士がつけた三角形の甲(かぶと)の形をしているので、甲状といいます。

喉(のど)に沿って指を三本横に並べると、顎(あご)の下、甲状軟骨のとんがり、甲状軟骨の下部に指先が当たります。

自分の喉にあてると、示指(人差し指)が顎と喉の境目、中指が甲状軟骨のとんがりに当たると思います。その内部には声門(声帯)があります。

この時、示指の位置の上奥に舌骨があります。触ってみてもどれのことやら、よくわからないですが、その位置の上奥に舌骨はあります。

その舌骨の内部に喉頭蓋軟骨はあり、文字通り、喉頭蓋の軟骨です。

輪状軟骨は気管を包む軟骨です。甲状軟骨の下に並んでいます。

 

問3

答えは声帯ですので、簡単だったと思います。

他の選択肢ですが、「タイ」と呼ばれるものを集めたので、カテゴリーはバラバラです。

舌苔は、舌カンジタ症です。舌の上にパサパサした白いチーズを塗ったような見た目をしています。唾液分泌量の低下、口を開けて寝ているなどが原因で起こりやすいです

 

小唇小帯は前歯の前中央にあり、上唇の裏にある縦筋です。

 

パチニ小体は、腱や靭帯の中にある感覚受容装置です。深部感覚に分類されます。

 

問4

喉頭は呼吸器系です。咽頭は消化器・呼吸器両方です。

喉頭、つまり気管へと入る道。それを蓋するのが喉頭です。

 

他は「閉じる」をキーワードに集めてみました。

三尖弁は右心房と右心室の間にある房室弁です。

 

眼瞼(がんけん)は目蓋です。

肺塞栓は深部静脈血栓症が主な原因で起こる、肺動脈の塞栓症です。

エコノミークラス症候群ともいわれます。

 

問5

気管には線毛があって、痰を喀出(かくしゅつ)します。

重層扁平上皮は主に表皮です。大福もちを大量に重ねたような構成をしています。

単層扁平上皮は、臓器をつつむ膜の袋です。腹膜や胸膜などが主なところです。

単層円柱上皮は、中に消化酵素を持っているため、少しタワーみたいに高くなっています。胃から結腸までが最も多い部位です。

 

いかがだったでしょうか。

 

それでは、看護師国家試験の合格を祈って!