看護師免許証が欲しい!

「看護師免許証」を手にするまでの学生を見守っている看護教員のブログです。

看護師国家試験は平常心を保って頑張ろう!

こんにちは、エートスです。

 

3年生は日曜日であっても、学校に来て勉強している学生がいます。

公共交通機関を利用してはいない学生なので、新型コロナウイルス感染のリスクは低いのでしょうが、看護師国家試験まで残り2週間となったので、十分に気を付けてほしいですね。

 

看護師国家試験の出題基準が変わります

1月20日 医道審議会保健師助産師看護師分科会 保健師助産師看護師国家試験出題基準改定部会が開かれたことが厚生労働省のホームページに記載されていました。(2022年1月30日検索)

議題として、保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版(案)」について、と書かれていましたので、令和5年からの出題基準改定はほぼ確定でしょう。

 

問題は今年の問題への影響ですね。

前回の平成30年版に新規追加された「人獣共通感染症」の項目が、なぜかフライングして第106回(平成28年度)に出題されていました。

おいおい…といった感じでしたね。もしかすると今回も、と身構えてしまいます。

 

あとは「昨年の問題が易しかったから今年は難しくなる」という話をよく聞きます。

ただ、看護師国家試験の問題の難易度が上がったからと言って、看護師国家試験の合格が難しくなったというわけではありません。

一般問題と状況設定問題の合計による合格ラインは(厚生労働省は明言していませんが)おおよそ受験者の上位90%前後に設定されています。不合格者は全体の10%前後ということです。

だから、試験が難しくなっても国家試験に合否には関係はありません。

 

合格点数の変動より学生の心理的動揺が問題

ただ、もともと看護師国家試験の合格ライン前後にいる学生は動揺しやすくなります。

それが一番の心配です。

 

学生は、看護師国家試験の一般問題と状況設定問題の合計点数は「160点はないと合格は難しい」と考えて臨んでいきます。

過去10年以内には160点を超えた年(第102回は160点、第103回は167点)がありましたから、実際は170点はとっていないと安心できないでしょう。

そのような中で、試験中に点数が伸びないと感じた学生は、徐々に不安を募らせてしまいます。

第106回を受験した学生は、多くの学生が試験後に「点数が取れませんでした」と泣いていました。

(当時は、第103回が167点で、第104回が159点、第105回は151点まで下がってきていたので、第106回は合格ラインが上昇するかもしれない、と予測していましたのでなおさらでした。)

 

ですから、自分の点数が伸びないときは、「今年は問題が難しい」、「ほかの人も点数は伸びない」と開き直って、平常心をもって看護師国家試験に挑んできてほしいですね。

 

それでは、看護師国家試験の合格を祈って!

 

引用:医道審議会医道分科会議事要旨|厚生労働省 (mhlw.go.jp)